世の中には「都合のいいように使われる人」「何かとだまされる人」「罠にはめられる人」というのはどうあがいても一定数存在している。自分では気を付けているつもりでも、何故か毎度毎度おかしな騒動に巻き込まれてしまう、という人はいる。「あいつは人畜無害そうな面してるから、いいカモになりそうだぜへっへっへ…」「ちょーっと美味しい餌をぶら下げればすぐに食いついてくるぜうへへへ…」このようなことを(多分)考えながら、カモにする側はいつもいつもターゲットを見繕う為目を光らせている。ところで、あなたは大丈夫だろうか?やけに怪しい集会に誘われる、変な宗教に勧誘される、得体のしれないシステムのビジネスに誘われる。こんな経験はないだろうか?一度や二度ぐらいならば偶然、たまたま、アンラッキーぐらいで済むだろうが、これが10回、20回とか超えるようならばちょっと考えた方がいい。これは運がいい悪い以前に、原因が自分にあるのではないだろうか?と。本書は筆者が実際に自身がカモネギされかけた経験を反省して、「他人にはめられやすい人」が今後世の中を健全に生きていくためには何を意識した方がいいかを記した本である。もし、あなたが筆者と同じく「他人にはめられやすい人」であるならば何かしら助けになる部分があるだろう。もし、あなたが筆者とは違う「しっかり者の世渡り上手さん」であるならばこういう事もあるもんだと笑い飛ばしてくれればいい。もし、あなたが筆者のような「カモを見つけてくる人」であるならば、ここで回れ右をしていただきたい。今の世の中、自分の身は自分自身で守っていかなければならない。本書が、自分の身は自分自身で守らなければいけないという事に気づくきっかけになれば幸いである。