社会人になるとはどういうことか。あなたは真剣に考えたことがありますか?学生と社会人の違いは、「働くか働かないか」ではありません。よく「社会人は責任が伴う」という表現で学生と社会人の違いを説くことがありますがこれも本質を掴めてはいません。社会人になるということは、「自分の人生を自分でデザインする」ということなんです。 ちょっと意味が分からない。という人もいると思うので、解説しますね。社会人になると、働き方や生き方、人生の進むべき道のりは「自分で考える」必要があります。学生の頃は、与えられた科目を勉強して、求められる試験で成果をあげれば認められてきました。税金や保険料でも優遇されていますし、親元で暮らす人は、衣食住の責任は自分ひとりで抱えてこなかったはずです。親元を離れてひとり暮らしをしていた人も同じです。自分のアルバイト代でやりくりしているつもりであっても、基本的には親の支えがあって成立しています。 自分の考えですべてを決めていたわけではないはずです。このように多くの人は、決められたレールの上に乗っている範囲で、選択をしてきたことでしょう。ただし、社会人になると、何もかも自分の行動によって人生が決定されていきます。真面目に働くかどうかも自分次第ですし、仕事の成果を認められるかどうかも自分次第。会社を辞めて転職するかどうかも自分次第だし、住む場所を選ぶにしても、家やマンションを購入して数千万円のローンを組むかも選べるのです。何もかも、自分で選んで決めなければなりません。これこそ、自分の人生は自分でデザインするという言葉の意味であり、社会人と学生の違いを説明する本質です。さてここで、もうひとつだけ質問です。社会人が1日のうちに勉強する時間ってどのくらいか知っていますか?ビジネスマン全体の勉強時間を足し合わせて、平均を取ると、どのくらいの平均勉強時間になるのでしょうか?答えは衝撃的です。なんと、1日あたり「たった6分」というデータがあるのです。学生時代は、毎日何時間も勉強してきましたよね。それでも、社会に出るとまったく通用しないシーンがたくさんあります。なぜかというと、ビジネススキルや人間関係、人生設計といった社会人になってから必要になる知識についてはこれまで勉強してこなかったからです。難しい勉強をこなして、専門知識を持っていたとしても、それだけでは社会を自由に生き抜くことはできません。 だからこそ、社会人になってからが勉強の本番なのです。多くの人が、社会人になった後でも、まだレールの上を歩いている感覚で人生を生きているのです。自分の人生なのに、何もデザインしていないということですね。本書を手に取ったあなたには、ぜひ自分の足で、自分の頭で、人生をデザインしていって欲しい。そんな想いを込めて、社会人になってから「ロケットスタートを決める」ために必要なエッセンスを50個お伝えしていきます。どれも基本的なことばかりです。そもそも、その「当たり前のこと」ですら、ちゃんと取り組めていない人がいるということが、現実なのです。ライバルに差をつけて、人生を自分の考えでデザインするためには、ほんの少し勉強するだけでも十分なのです。 本書を、そんなきっかけとして活用していただければ、著者としてこんなに嬉しいことはありません。時には、会社の中で自分を圧し殺し、相手が喜ぶであろう発言や行動を取ることもあります。そうやって、人と共にこなしていく「仕事」を俯瞰的に捉え仕事を快適にこなすことができるスマートなビジネスマンを目指してくださいね。本書が、これからの社会生活で自分なりに成長していくきっかけとなり、そしてかけがえのない「あなただけの人生」に役立つ情報をお届けできる機会となることを願って。---------------------------------------------社会人1年目の教科書〜ロケットスタートを決める50のこと〜【目次】第1章 行動習慣編第2章 自己投資編 第3章 ビジネスマインド編第4章 自己ビジョン編